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技術情報

ページ作成日 2002/6/30
ページ更新日 2020/3/29

自分でパッケージ、つくれますか?

Linuxが登場してから32年が経ち、その初期のディストリビューションであるSlackwareも30年の歴史を持ちます。
「Linux」という言葉は厳密にはカーネルを指しますが、このカーネルに様々なライブラリやツールを組み合わせて実用的なオペレーティングシステム(OS)を構築したものが「ディストリビューション」です。

Slackwareは、伝統的なBSD Unixシステムに似たディレクトリ構成を採用しており、設定は直接ファイルを編集することで行います。
これにより、Unixシステムの根本的な理解を深めることができます。
また、Slackwareのパッケージは単純なtar.txz形式であり、これはライブラリの依存関係管理を手動で行う必要がありますが、シンプルさと柔軟性を提供します。

多くの人々は、コンピュータを使う際に、OSよりもアプリケーション(Webブラウザやゲーム、オフィススイーツなど)に焦点を当てています。
安定したOSは、これらのアプリケーションをスムーズに使用する基盤を提供します。
Linuxは、その高い安定性により、世界中の半数以上のサーバで使用されています。

デスクトップ環境としては、WindowsやOS Xに対して多少見劣りするかもしれませんが、Linuxはほぼ同等の機能を提供します。
特にSlackwareは、LinuxやUnixのシステム構造を学びたい人に最適な選択です。
ソフトウェアを自らコンパイルしてインストールするプロセスは、まるで手作りのプロジェクトのような楽しさを提供します。

SlackwareでLinuxを学ぶことは、コンピュータに対する基本的な理解を深め、コンピュータを使う楽しさを教えてくれます。
このような学習体験は、技術的な知識だけでなく、問題解決や創造的思考のスキルも養います。