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Simple is best, Slackware

Slackwareを学ぶ意義

Slackwareは、四半世紀近く前から存在する、最も古いLinuxディストリビューションの一つです。

パッケージの依存関係のチェックは、公式のパッケージについては可能です。
しかし、ディストリビューションに入っていないものについては、自分で確認してソースコードからビルドする必要があります。
それが、Unix系OSを扱う上で必要な作法を学ぶ、良い経験となります。

そして、Slackwareは、パッケージ管理システムが緩い分、自由さがあります。
Linuxを単にユーザとして使うのではなく、Linuxをいろいろといじってみる楽しさを味わいたい人に、Slackwareはぴったりのディストリビューションです。

Slackwareを使う意義

Slackwareを日々使う意義は、以下の三つがあります。

安定性

Slackwareは、安定性を最優先に考慮してパッケージ構成が策定されています。
公式パッケージに含まれるソフトウェアは、開発や運用において一定の実績があり、安定したリリースバージョンであることが特徴です。
そのため、公式パッケージを使用している限り、安定性とセキュリティの面で信頼性が高く、安心して利用することができます。

システムの見通し

Slackwareでは、公式パッケージの管理がPatrick Volkerdingパトリック ヴォルカーディング氏を中心としたメンテナンスチームによって行われています。
公式パッケージには、一般的に使用されるソフトウェアが収録されており、それ以外のパッケージは自分でインストールするか、SlackBuildsのようなサードパーティのパッケージを利用してインストールします。

DebianやRedHatなどの他のディストリビューションとは異なり、Slackwareでは依存関係にあるパッケージが自動的にインストールされません。
一部のユーザーには面倒に感じられるかもしれませんが、自分が把握していないソフトウェアがシステムに入り込むことがないという利点があります。
これにより、システム内にインストールされているパッケージを容易に把握でき、見通しが良くなり、結果的にシステムの安定性にも寄与します。

使い心地

Slackwareがパッケージ依存管理の自動解決システムを欠いていることから「使いづらい」と感じる人もいるでしょう。
しかし、パッケージ依存管理システムはあくまでシステム管理ツールの一部に過ぎず、Slackwareは、名前の由来である「slack」(緩さ)によって、レポジトリに強制されない独自の使いやすさを提供しています。

パッケージ依存管理システムはインストール時に便利ですが、同時にそのレポジトリのパッケージングルールに従わなければならない「強制力」も持ち合わせています。
ルールに基づいて運用されることで、システムのクリーンさが保たれる一方、ルールから外れると使いづらさが増すことがあります。

Slackwareのパッケージは基本的にtar.txz形式のアーカイブで構成されており、自分で簡単に好みのconfigureオプションを使用してパッケージを作成することができます。
したがって、Unixで一般的なソースコードからビルドするスキルを身につけることで、独自の運用管理が容易になります。

SlackwareでLinuxの基礎を習得しましょう!

Slackwareを使いこなすためには、Unix/Linuxの運用管理に必要な基本知識を身につけることが欠かせません。
言い換えれば、Slackwareを使用することで、自然とUnix/Linuxの運用管理に必要な基礎知識を調査し、習得していくことになります。
基本を身に着けることができれば、効率化のためにDebian、Ubuntu、CentOSなど、好みのディストリビューションを自由に選択できるようになります。

「使わない能力は磨かれない」と言われています。
自分で多くのことを行わなければならないSlackwareは、それだけ多くのことを学ぶ機会があります。
ITエンジニアを目指す人や、ITエンジニアに適したLinuxディストリビューションを探している人にとって、Slackwareは最適な選択です。

Slackwareミラーサーバ

逆襲のSlackwareでは、公式サーバをミラーした高速ミラーサーバを運用しています。
15.0を含むの各種バージョンのISOファイルや、パッケージのレポジトリとして利用できます。
httpsのみ対応で、rsyncは対応していないです。