日本語環境の設定
ページ作成日 2016/4/20
ページ更新日 2022/9/28
システムのlocaleは、LANG=en_US.UTF-8です。
しかし、自分のアカウントで日本語を利用するために、LANG=ja_JP.UTF-8に設定する必要があります。
システム全体の設定
/etc/profile.d/lang.shがシステム全体のlocale設定ファイルになります。
2016年7月12日にSlackware-currentで、en_US.UTF-8がデフォルトになりました。
システムのデフォルトの言語設定は変えず、自分のログイン環境下での言語を変えるようにしましょう。
サポートされている日本語のlocaleを確認するには、コマンドラインで以下のように入力します。
$ locale -a | grep ja_JP ja_JP.eucjp ja_JP.utf8
現在は、ja_JP.utf8は、ja_JP.UTF-8にエイリアス設定されており、ja_JP.UTF-8を使うのが一般的です。
localeの優先順位
localeの環境変数は幾つか存在します。
その適用優先順位は、以下のとおりです。
- LANGUAGE
- LC_ALL
- LC_xxxのようなlocaleのカテゴリ別の設定 ... LC_CTYPE, LC_NUMERIC, LC_TIME, LC_COLLATE, LC_MONETARY, LC_MESSAGES等
- LANG
出典 … 2.3.2 Locale Environment Variables
ユーザ環境下でのlocale設定
自分のホームディレクトリに.bash_profileというファイルを作成します。
$ vi .bash_profile
そして、以下の内容を記述します。
export LANG=ja_JP.UTF-8
日本語入力の設定
Slackwareは、2020年12月7日のKDE Plasma 5への移行の際に、SCIMが削除されfcitxが追加されました。
現在は、デフォルトで、fcitxとibusが利用できます。
私個人は、ibusを推奨します。
fcitxだと、Facebookなどのページで日本語入力がおかしくなる事があるためです。
fcitx
インプットメソッドフレームワークにfcitxを使う場合には、.bash_profileに以下のとおり追記します。
export LANG=ja_JP.UTF-8
export GTK_IM_MODULE=fcitx ← ここから追記する
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export XIM_PROGRAM=fcitx
これだけで、Xを起動すると日本語入力が可能です。
ibus
インプットメソッドフレームワークにibusを使う場合には、.bash_profileに以下のとおり追記します。
export LANG=ja_JP.UTF-8
export GTK_IM_MODULE=ibus ← ここから追記する
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export XIM_PROGRAM="/usr/bin/ibus-daemon -xdrt"
Slackware 14.xから移行された方
Slackware 14.x以前は、SCIMが使われていました。
従来のSCIMを使っていた人は、必ず、/etc/profile.d配下のscim.sh/scim.cshを削除するか実行を外しておきましょう。
$ cd /etc/profile.d $ sudo chmod -x scim.*
これが残っていると、fcitxでの日本語入力ができないです。