パッケージの選択とインストール
ページ作成日 2016/5/4
ページ更新日 2025/1/5
インストールメディアの選択
次にSlackwareをどこからインストールするかを選択します。
矢印キー(↑↓)でご自身が使っているブートメディアを選択し、Enterキーを押します。
SOURCE MEDIA SELECTION |
Please select the media from which to install Slackware Linux: |
1 Install from a Slackware CD or DVD 2 Install from a Slackware USB stick 3 Install from a hard drive partition 4 Install from NFS (Network File Sysmtem) 5 Install from FTP/HTTP server 6 Install from Samba share 7 Install from a pre-mounted directory |
< OK > <Cancel> |
USBスティックの場合
USBスティックがUSBポートに差し込まれていることを確認の上、ENTERキーを押して下さい。
SCAN FOR USB STICK |
Make sure the USB stick containing the Slackware package directory is inserted into a USB port, and the press ENTER to begin the scanning the process. |
< OK >
|
CD/DVDドライブの場合
CD/DVDドライブを自動で検出するか、それとも手動で認識させるかを選択します。
普通のSATA接続のCD-ROM/DVD-ROM/Blu-ray Discドライブを使用している場合は、自動検出で大丈夫です。
autoが選択されている状態でEnterキーを押します。
SCAN FOR CD or DVD DRIVE |
Make sure the Slackware disc is in your CD/DVD drive, and then press ENTER to begin the scanning process. Or, if you'd rather specify the device name manually (experts only), choose that option below. |
auto Scan for the CD or DVD drive (recommended) manual Manually specify CD or DVD by device name |
< OK > <Cancel> |
パッケージシリーズの選択
Slackwareは、パッケージを16のカテゴリ(パッケージシリーズ)に分けて管理しています。
- A
- 基本Linuxシステム(最低限このパッケージが必要)
- AP
- Xが必要ないアプリケーション群
- D
- プログラム開発(C、C++、Lisp、Perlなどのプログラミング言語、開発に必要なツール等)
- E
- GNU Emacs(エディタの一言で済ませてしまうとEmacs好きな人から怒られます。統合環境と呼べばいい?)
- F
- FAQ、HOWTOドキュメント
- K
- Linuxカーネルソース
- KDE
- KDE環境
- L
- システムライブラリ群(KDE、GNOME、X、その他で必要になるライブラリ。ちなみにGNOMEは別途自分で入れる必要があります。)
- N
- ネットワーク関係(TCP/IP、UUCP、Mail、News関係のソフトウェア等)
- T
- 組版ソフトTeX
- TCL
- GUI作成スクリプト言語Tcl/Tk
- X
- X Windowシステム
- XFCE
- Xfceデスクトップ環境
- XAP
- X上で稼動するアプリケーション群
- Y
- ゲーム
デフォルトで、全てチェックが入っています。
KDEI(KDEの国際化パッケージ)は無くなりました。
現在のSlackwareでは、全てのパッケージをインストールすることが推奨されています。
公式パッケージについては、すべて依存関係が適切に解決されているためです。
特に、依存関係を完全に把握していない場合は、デフォルト設定のまま、全てのパッケージが選択された状態でインストールを進めてください。
日本語環境にするために必要なので、矢印キー(↓)でKDEIにカーソルを移し、スペースバーで選択します。
選択を終えたら、Enterキーを押します。
PACKAGE SERIES SELECTION |
Now it's time to select which general categories of software to install on your system. Use the spacebar to select or unselect the software you wish to install. You can use the up and down arrows to see all the possible choices. Recommended choices have been preselected. Press the ENTER key when you are finished. |
[X]A Base Linux system [X]AP Various Applications that do not need X [X]D Program Development (C, C++, Lisp, Perl, etc.) [X]E GNU Emacs [X]F FAQ lists, HOWTO documentation [X]K Linux kernel source [X]KDE The K Desktop Environment for X [X]L System Libraries (needed by KDE, GNOME, X, and more) [X]N Networking (TCP/IP, UUCP, Mail, News) [X]T TeX typesetting software [X]TCL Tcl/Tk script languages [X]X X Window System [X]XAP X Applications [X]XFCE The Xface Desktop Environment for X [X]Y Games |
< OK > <Cancel> |
実際は矢印キー(↑↓)で画面をスクロールしなければ、全てのパッケージシリーズは表示されません。
パッケージの表示モードについて
次に、パッケージをインストールしている最中の画面表示について選択します。
- full … 全てのパッケージをインストール。全部で9GB以上必要。これが推奨になります。
- terse … 簡易モード。fullと同じですが、インストール中に1行しかパッケージの情報を表示しません。
- menu … パッケージシリーズからインストールするものを個別に選択してインストールします。
- expert … 個々のパッケージについて一覧からインストールするものを選択して一括処理する
- newbie … 1つ1つのパッケージの説明画面が表示されて、インストールするかしないかを選択していく
- custom … パッケージディレクトリに入れたカスタマイズしたtagfileを参照してインストールする
- tagpath … 指定したディレクトリに格納されているカスタマイズしたtagfileを参照してインストールする
改めてお伝えしますが、現在ではストレージの価格が下がり、大容量化が進んでいます。
また、依存関係も以前より複雑化しています。
そのため、Slackwareでは全てのパッケージをインストールすることが推奨されています。
特に、依存関係を十分に把握していない場合は、デフォルト設定のまま全パッケージが選択された状態でインストールを進めてください。
他のディストリビューションの感覚でミニマムなパッケージ構成にすると、「あの機能が動かない」「これが動かない」といったトラブルが発生しやすく、結果的に手間が増えてしまいます。
一方で、Slackwareは全てのパッケージをインストールしても約10GBしか必要とせず、デフォルトで稼働するプロセスも最小限に抑えられています。
そのため、非常に軽快に動作します。
デフォルトは、terseです。
そのままの状態でEnterキーを押して、次へ進みます。
SELECT PROMPTING MODE |
Now you must select the type of prompts you'd like to see during the installation process. If you have the drive space, the 'full' option is quick, easy, and by far the most foolproof choice. The 'newbie' mode provides the most information but is much more time-consuming (presenting the packages one by one) than the menu-based choices. Otherwise, you can pick packages from menus using 'expert' or 'menu' mode. Which type of prompting would you like to use? |
full Install everything (9+ GB of software, RECOMMENDED!) terse Like 'full', but display one line per package during install menu Choose individual packages from interactive menus expert This is actually the same as the "menu" option newbie Use verbose prompting ( the X series takes one year) custom Use custom tagfiles in the package directories tagpath Use tagfiles in the subdirectories of a custom path help Read the prompt mode help file |
< OK > <Cancel> |
次は、インストール時の各種設定に進みます。